心の健康・体の健康

   本来人間が持っている自然治癒力を向上させられればより健康な状態になる。この考え方を

  出発点にして健康な体にする方法を考えてゆきましょう。

 自然治癒力を向上させるためには

   自然治癒力とは、本来人間の体が持っている能力で、キズや骨折などを修復する

  自己再生機能や外から侵入したウイルス・細菌類と戦う自己防衛機能(免疫力)のことを言います。

  これらの機能を活性化させることが健康体操を行なう主な目的なのだと思います。

   これらの働きは血液によって行われます。体の隅々の細胞に血液を通じて酸素と栄養素を

  行き渡らせることができれば自然治癒力が向上することになるのだと思います。

   体全体にバランスよく血液が流れるためには適切な運動と適切な筋肉の状態を作り

  保つことが大事です。

 健康の3要素

   健康であるためには次の3っの身体上の要素が必要と考えます。

  1 内臓を正しい位置にする    

    内臓が下垂状態ですと各臓器は圧迫され血流が阻害され、充分機能しないことになります。

    各臓器は正しい位置にあって正しく機能する事が大事です。  →つづく

  2 骨格の矯正    

    強ばった筋肉をほぐし、バランス良く筋肉をつける(強化する)

    その結果、姿勢の良い体型を作り真の健康体を目指す。   →つづく

  3 血流を良くする

    酸素と栄養を運び老廃物や二酸化炭素等を体から排出するために血液の良い流れが大事です。

                                       →つづく

この体操は3要素を改善させ真に健康体になることを目的とします。

この3要素はお互いに関係しあっています。

1)筋肉をほぐすことにより筋肉内の毛細血管を活性化し、静脈に対し第2の心臓と呼ばれる

  要素にします。

2)筋肉をバランス良く強化することにより内臓を正しい位置に戻す。圧迫が少なくなり

  血流がよくなる。

 

 内臓が正しい位置にあるためには各種腹筋がしっかりとついていることが必要です。

普段運動することがなくなっている方々には筋肉の退化は当たり前の状況なのだと思います。

更に運動を行わない状況では筋肉が硬くなっている事と思います。特に膝の裏が硬いと

上半身が前傾姿勢となり、腹部の緩みから腹筋の退化と背筋や首周りの筋肉が緊張状態になり、

肩こりや首のこり、頭痛の原因になっています。

このような姿は見た目も貧素だし、不健康な姿だと思います。

 

 骨格の矯正とは骨に一番近い筋肉(インナーマッスル)がバランスよく(均等に)活性化された

状態を作ることにあります。

 インナーマッスルは遅筋、赤い筋肉と呼ばれ毛細血管が多くはりめがされています。この筋肉は

酸素と脂肪によって働きます。

 この筋肉を活性化させることは血流を良くし、脂肪燃焼に貢献します。つまり基礎代謝量が

増えることになります。

 基礎代謝量が増えると消費エネルギーが増え、平均体温が高まることになります。

平均体温が高まると健康に良いと最近では良く言われています。

 基礎代謝が増えると消費エネルギーが増えます。食事よって得られたエネルギーより

代謝エネルギーを含む消費エネルギーが多いと体脂肪を消費することになり、体脂肪率の

低下へと貢献することになります。

 インナーマッスルをバランスよく活性化させることは骨格の矯正になり、

血流を良くすることになります。つまり、自然治癒力向上のためになるのではないでしょうか。

バランスよく活性化させると言うことは緊張状態の筋肉をほぐすことと筋力の向上を

目指すことなのだと思います。

 

 血流を良くするということは筋肉の活性化に他なりません。強張った筋肉を柔らかくし、

更に強化することです。

 静脈内には弁があり、逆流を防ぐ機能があります。この機能は筋肉の働きによって

活かされています。

 筋肉が活動すると筋肉内の血管に圧力がかかり血液の流れを生じさせます。

このとき静脈には弁が有り血液を心臓に向けて流す役目を持ちます。

 体操を行うということは筋肉の働きにより、血流を施し体細部へ酸素や栄養素を運ぶと同時に

老廃物の排出や二酸化炭素を肺を通じてからだの外に排出する機能を活性化することになるのです。

 血流を良くしたことにより、更に必要なことは肺機能の向上です。血流は酸素を細胞の隅々まで

行き渡れせます。しかし、酸素を身体に取り入れる機能が良く働かないとなりません。

 酸素を取り入れる機能は肺です。肺が酸素を取りいれる能力を高める為には

肺胞の働きが大事です。肺胞は血液に酸素を取り入れることと、血液内の二酸化酸素を排出する

働きをします。肺胞は運動等によって数を増やすことは出来ません。しかし、肺胞自身の表面積を

増やし、酸素摂取能力を増やすことは可能です。

 この行為によって一般的に言われているのは肺活量を増やすと言う事です。肺活量を増やし

血流を良くすれば細胞の細部に酸素と栄養素を運べる能力が増え、自然治癒力を増すことが

出来るのではないでしょうか。